グッドデザイン賞 2021 受賞 アシストトルクヒンジ
グッドデザイン賞 2021 受賞
アシストトルクヒンジ HG-TLAJ型(100°開き)・HG-TAWJ40(180°開き)
重い蓋が軽々開く、好きな位置で止まる
パワーアシスト&フリーストップするヒンジ
上蓋をフリーストップしながら軽く操作できる仕組み
アシストトルクによって、操作時の重さ(上蓋モーメント)を軽減します。
アシスト後の上蓋モーメント=上蓋モーメント-アシストトルク なので、重たい上蓋を軽々と持ち上げることができます。
保持トルクによって、フリーストップします。保持トルクからアシスト後の上蓋モーメントを引いた値が「+」になるとき、フリーストップします。
保持トルクは調整でき、アシスト後の上蓋モーメントに近くなるほど軽く操作できます。
製品概要
近年、医療装置の蓋やモニター等の大型化の傾向があります。
同時に作業者の多様性を考えた時、安全でなおかつ開閉を軽くしたいという市場ニーズに応え、開発したアシストヒンジです。
心地よい動きと、装置と一体化する、すっきりとした意匠性を兼ね備えたことを特長としています。
グッドデザイン賞 審査委員の評価
蓋が重くなれば、保持するトルクも強くなり、動かす力も大きくなることは、重力の存在を考えれば当たり前だが、アシスト機構は、蓋が重くても操作は軽い、不思議な感覚を実現している。これはユーザーに対して、重力の前提条件すら強要しない理想的な解決と言える。そして、180度対応のヒンジは使用される範囲をさらに広げるだろう。様々な機器に対して、使い勝手や安全性の向上に貢献する部品として高く評価された。
開発背景
従来、医療機器のモニター、分析機器の蓋等には任意の角度でフリーストップするトルクヒンジを使用します。しかし近年の装置やモニターの大型化は社会のダイバーシティー推進を考えた際、既存のフリーストップヒンジでは開閉操作が重く、体への負担が課題となっていました。
そこで、軽く操作でき、任意の角度で固定できる、アシストトルクヒンジを開発しました。
アシストトルクヒンジは蓋の重さを感じさせない機構で、任意角度での固定と蓋重量の許容範囲を大きくとることが特長です。またタッチ操作のモニターパネルに使用した際も、モニター揺れ防止に効果を発揮します。
製品特長
一般的なトルクヒンジと比べて
操作力が1/4に
保持トルク調整機能で
好みの操作感に
装置が映える
ヒンジカバー
モーション デザインテックとは
受賞したアシストトルクヒンジは、スガツネが誇る高い技術力・製品群を表現したモーション デザインテック製品です。弊社ではグッドデザインとは、見た目の美しさだけではなく、製品の性能を向上させ、製品を使う人々に便利さや快適さをもたらすものと考えます。 その考えに基づき「動きの感触」や「取り付け・調整」、「開閉角度・軌跡」を統合制御するモーション デザインテック製品群を作りました。
グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。1957年の創設以来50年以上にわたって、暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けています。 グッドデザイン賞は、単にデザインが上手いか下手かを評価するコンクールではありません。 そのデザインが、「暮らしを、社会を、豊かにしうるのか」という視点、つまり、デザインの効果・効用という視点から評価をおこなっています。「優れたデザイン」を社会に普及させていくことで生活をより豊かにすると同時に産業の発展を後押ししようとする活動です。
"生活の中で役立ち、暮らしに便利さと潤いをもたらすハードウェア"を評価されたスガツネ製品は、2016年度もグッドデザイン賞を受賞いたしました。