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設計者・部品選定者なら知っておきたい【照明・LEDライト】の基礎知識

設計者・部品選定者なら知っておきたい
【照明・LEDライト】の用語と基礎知識

照明やLEDライトを選定する上で欠かせない専門用語や基礎知識をご紹介します。

照明・LEDライトの専門用語

色温度(K)

照明の色温度とは、発光体の光の色を数値で表した指標で、その色を発する黒体の温度のことです。照らされた面が反射した光の色ではなく、太陽や照明のような光源の色を表しています。単位Kはケルビンと読みます。

色温度と黒体の詳細はこちら

上のイラストのように、数値が低いとオレンジがかった暖かみのある光になり、数値が上がるにつれて、日中の太陽光のような白っぽい光、青味がかったさわやかな光になります。
また最近は2,700Kや2,800Kが、くつろいだ雰囲気を演出する色温度(くつろぎの色温度)として人気を集めています。

平均演色評価数(Ra)

照明の平均演色評価数とは、照明で見た物体の色が基準光(自然光)で見た色とあっている程度のことで、単位Raはアールエーと読みます。
8つのカラーチャートを使ってその差を平均化した数値です。
基準光と同じ見え方をしたときを100として、差が大きくなるにつれて値は小さくなります。値が100に近いほど演色性が高く、一般的にRa90以上を高演色と言います。
色温度により基準光源が異なるため、色温度差のある照明間でRa値のみの比較はできません。

調光

照明の調光機能とは、光量を調整できる機能のことです。
調光機能のある照明を使用すれば、画像のように1つの照明で明るく照らすことも控え目に照らすこともできます。

調光・調色機能の動画はこちら

LEDダウンライト FAR68-LED型 LEDテープライト LED-TAPE-COB-4型

調色

照明の調色機能とは、色温度を調整できる機能のことです。
調色機能のある照明を使用すれば、画像のように1つの照明で、オレンジがかった暖かみのある光から白っぽい光や青みがかった光まで色を変えられます。
リモコンで操作するタイプやスマートフォンで操作するタイプ、スマートホームシステムで音声操作できるタイプなど、さまざまな種類があります。

調光・調色機能の動画はこちら

調色できるダウンライト 調色できるバーライト

グレアレス照明

グレアレス照明とはまぶしくない光のことです。直接光が目に当たらない構造にすることで不快なまぶしさが発生しにくくなります。
規格品はどこから見てもまぶしくない製品です。
スガツネでは、グレアレス規格品、規格品でなくともまぶしさを和らげる工夫をした製品を多数取り揃えております。例えば本体を傾斜させることで、目に光が入らないバーライトもあります。

グレアレスのダウンライト 目に光が入らないLEDバーライト LED-IN-STICK-I型

ドットレス

ドットレスのLEDライト
一般的なLEDライト

ドットレスとはLED特有の素子が見えない柔らかい光のことで、高級感の演出におすすめです。
ドットレスの実現方法はいくつかありますが、その一つがCOB(Chip On Board)と呼ばれる、ボード(基盤)の上にチップ(LED素子)を直接乗せることで面で発光するタイプです。

COB
一般的なLED

他にも、特殊なカバーを使用することで素子を見えなくしているタイプがあります。
バーライトやテープライトだけでなく、ダウンライトにもドットレスな製品があります。

COBタイプのテープライト

  • 温度の単位、K(ケルビン)と℃(摂氏)開く

図解

照明の用語 光束 光度 立体角 照度 輝度 光束発散度 配光曲線

光束(lm)

照明の光束とは、光源から1秒間に放射される可視光の総量のことで、単位lmはルーメンと読みます。光源から放射される光の量を表すときに使われます。S・単位です。

光源がバーライト(ラインライト・テープライト)の場合は単位をlm/m(ルーメンパーメートル)とし、バーライト1mあたりの光束を表すこともあります。
一般的に、点で照らすダウンライトは明るさを照度(lx)で見ることが多く、線で照らすバーライトは明るさを光束(lm)で見ることが多いです。
弊社のカタログではバーライトに光束(lm)を表記しています。1mあたりの光束が同じであっても長さが長くなれば数値が大きく、短くなれば数値が小さくなります。

光源 光束(lm)
太陽光 3.6×1028
LEDダウンライト
1W〜7.5W
69〜485※
白熱電球 40W 485
白色蛍光ランプ 40W 3,000
水銀ランプ(蛍光系) 400W 22,000

※2023年3月時点当社製品ラインアップ

照度(lx)

照明の照度とは、照らされた面の明るさのことで、単位lxはルクスと読みます。
照らされた面の面積1m²あたりに入射する光束(量)を指します。面積1m²の面に光束1lmが照射されると照度1lxです。SI単位です。

下のイラストで、床面と白い紙の上の照度は同じになります。

光度(cd)

照明の光度とは、ある方向に向かう光の強さのことで、単位cdはカンデラと読みます。光源が発する、ある方向に向かう単位立方体角あたりの光の量を指します。SI単位です。

左のイラストでは、矢印が長い程光が強いことを表しています。光度は方向によって異なり、立体角1srに光束1lmがあると、光度1cdとなります。

光源 光度(cd)
太陽光 2.8×1027
白熱電球 40W 40
白色蛍光ランプ 40W 330
水銀ランプ(蛍光系) 400W 1,800

立体角(sr)

立体角とは、球の中心を頂点として、その球の半径の自乗と等しい面積を、その球の表面上で切り取る立体角のことで、単位srはステラジアンと読みます。SI単位です。
立体角1srに光束1lmがあると、光度1cdとなります。

輝度(cd/m²)

照明の輝度(きど)とは、ある方向から見た光源の光の強さのことです。単位cd/m²はカンデラ毎平方メートルと読みます。
一般に、発光(反射、透過)面の明るさの程度を表します。

光源 輝度(cd/m²)
太陽光 1.65×109
白熱電球 (100Wクリア) 4×106
白色蛍光ランプ 40W 9,000
水銀ランプ(蛍光系) 400W 1×105

光束発散度(lm/m²)

照明の光束発散度(こうそくはっさんど)とは、人の目に感じる明るさのことで、単位lm/m²はルーメン毎平方メートルと読みます。
光束(光源から1秒間に放射される可視光の総量)の面積1m²あたりの値で表されます。

ランプ効率(lm/W)

照明のランプ効率とは、ランプが消費する電力(W)あたりの光の量(lm)のことで、単位lm/Wはルーメンパーワットと読みます。
照明器具の経済性を考えるひとつの目安になります。

配光曲線

照明の配光曲線とは、光がどの方向にどの程度の強さで発しているかを示す曲線のことです。配光曲線上で最も大きな光度を最大光度と言います。
この配光曲線を使用して光の当たり具合をデータ化したものがIESデータ(配光データ)です。IESは、Illuminating Engineering Societyを略したものです。

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