キッズデザイン賞とグッドデザイン・ベスト100をダブル受賞
薄枠丁番 HES1F-140型
ドア開閉による子どもの指はさみに配慮した薄枠用の丁番です。独自の技術で丁番をスリム化し、わずか8mmの薄枠の中に納めつつ、吊元と枠の隙間が5mm未満をキープします。
第16回 キッズデザイン賞 奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)を受賞しました
審査員の評価
子どもの家庭内事故の例として指はさみ事故はよく取り上げられ、対応製品も市場に出回っている。従来の丁番のような出っ張りを外に作らず、薄い枠に納まる構造は意匠と安全性を両立させており、空間デザインの向上に寄与する。メーカーとして、こうした弛まぬ安全性への取組姿勢は評価に値するものである。
2022年度 グッドデザイン・ベスト100 を受賞しました
審査員の評価
このHES1F-140 型は、近年建築業界に多いミニマル、ノイズレスといった室内空間の要望を一気に解決するドア枠と丁番が一体化した開き戸用の薄型丁番である。
8mmという極限までスリム化したヒンジ部は、高い耐久性を実現していながら、ドアとの隙間をほぼ無くすことで、子供の指挟み事故を防ぐことができる。スタイリングの良さはもちろん安全性に配慮した優れたデザインといえる。住環境において普段なかなか意識して目を向けることがない箇所であるものの、空間に新しい価値を生み出すアプローチは、住宅設計に大きなインパクトを与えるだろう。老舗メーカーらしい弛まぬ努力や創意工夫が、実績につながる事を期待したい。
建築家/デザイナー 寺田 尚樹 氏の「私の選んだ一品」にも選出されました
選出コメント
薄さ8mmの扉枠と一体となった丁番。8mmの薄さにさらに面取りすることで住宅のドア枠という機能を満たした上で、クリーンでシャープなディティールを実現させた点が素晴らしい。
JIDAデザインミュージアムセレクション vol.25 を受賞しました
審査員の評価
全ての建築はインダストリアルデザインの集合でできている。その中でもドアは建築と不可分のプロダクトであり、空間の印象を決定づける非常に重要な要素だ。だがしばしば、建築と商品の間には不協和が生まれる。ドアの脇に見える蝶番は不協和の典型だ。スガツネ工業のこの商品は、従来の隠し丁番を小さくし、ドアの丁番を隠すことに成功した。これは小さな発明のようで、細部の調和を大事にする建築家にとって、大きな1歩なのだ。