真鍮の魅力を生かしたものづくり
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真鍮(しんちゅう)とは
銅と亜鉛の合金の中でも亜鉛の割合が20%以上のものです。JIS規格および弊社カタログでは「黄銅」と表記しています。英語ではbrass(ブラス)と表記し、トランペットやホルンなどの金管楽器の主材料が真鍮のためブラスバンドと言われるようになりました。さらに身近なところでは5円玉や仏具の材料としても使用されています。
銅と亜鉛の割合によって性質や色味が異なり、一般的に亜鉛の割合が多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれて赤みを帯びます。比重は8.45で、同じ大きさでも比重が7.7〜7.9のステンレスより重く、本物ならではのずっしりとした重量感が味わえます。
また、めっき・塗装・磨きなど、加工がしやすいことも特長で、仕上を変えることでさまざまな表情を見せてくれます。使い古したようなエイジド加工を施せばアンティークなインテリアに合う質感に、ピカピカに磨けばモダンやラグジュアリーなインテリアに合う質感になります。
ヨーロッパで高い人気を誇る素材
ヨーロッパでは新しい住宅に引っ越すとき多くの家具を前の住宅から持っていくそうです。そのような古き良きものを大切に使い続ける文化からか、使うほどに味が出る真鍮は高級品ながらヨーロッパでは高い人気を誇っている素材です。日本ではまだ仏具のイメージが強い素材ですが、フックやタオル掛けなどに真鍮を取り入れることで一味違うインテリアをお楽しみいただけます。
ひとつずつ型を作って溶かした真鍮を流し込む鋳物と呼ばれる製造方法で作られることが多いため、金型を使った大量生産品より価格は高くなりますが、その分オンリーワンの表情を堪能できます。
真鍮を使用した製品
スガツネでは主にフックやスイッチ・コンセントプレート、ハンドル、タオル掛けなどに使用しています。
使い古したようなエイジド加工を施したものから真鍮の美しい輝きをクリア塗装で閉じ込めたものまでさまざまな質感の製品をラインアップしています。
職人技の加工技術・磨きが生み出す美しいフック
真鍮製玉付ダブルフック PXB-BN05型 ブラスヌーヴォーシリーズ は、熱で溶かした真鍮を型に流し込んで原型を作り、それを鍛造と呼ばれる製造方法で上から下へ金型で押し潰して、はみ出た部分を研磨して形を整えて製造しています。
アームと先端の球体の繋ぎ目が直線にならず、球体の輪郭を保ったまま、滑らかにアームに繋がるよう研磨する技術はまさに職人技です。
表面の磨きも、1つのパーツに対して方向を揃えて磨くことで美しい仕上がりになっています。さらに、アームと台座を別パーツとして分けて磨いて最後に合体させることで、繋ぎ目のぎりぎりのところまでしっかり磨かれています。
またフックは物を掛けることで外部からの負荷が掛かりますが、製造方法を鍛造にすることで押し潰されて目が詰まり、溶かした材料を型に流し込む鋳造より高い強度を実現できます。
特殊な製造方法で生み出される使い古したような風合い
エイジドキャストシリーズ、エイジドスクリューシリーズ、エイジドベースシリーズは、砂で作られた型に熱で溶かした真鍮を流し込んで形を作ります。(一部製品を除きます)
型にも工夫を凝らし、製品にあえて巣と言われる凹みを作ることで、独特の鋳肌感を演出しています。
その後特殊な素材を塗ってから焼き、腐食や錆びなどの変化を人為的に発生させることで独特の使い古したような風合いになります。国内で手作業によって加工を施した、1つとして同じものは生まれないオンリーワンの逸品です。
真鍮の結晶をデザインに取り入れたスイッチ・コンセントプレート
スイッチ・コンセントプレート PXP-AC01型 エイジドキャストシリーズは、鋳肌独特の荒い質感にこだわった侘び寂びを感じさせるデザインが特長です。
中でもブロンズ結晶イエローは、製造過程で現れる結晶を模様として取り入れた珍しい柄を楽しめます。